カード名はイクスドラゴンウェポン。
イグニスドラゴンではない。イベント《鋼の慟哭と無音の魂》に登場し、ストーリー中では魔殻竜と呼ばれている。
武器商人三兄妹の所属する「ヴァローナ商会」の技師が、強大な力を持つと云われる
魔晶石という物質を用いて開発した新兵器であったが、制御できずに暴れ出してしまった。
しかし兵器としての質は高く、
レーネも惚れ込むほどである。
魔殻竜は、小型の兵器を生み出すという恐ろしい能力を持っており、
エルネスタは、その小型兵器の素材を用いることで、鋼の甲殻を持つも魔殻竜を打ち砕けると考え、レーネと騎士に討伐依頼を出した。
しかし、小型兵器で錬成した剣を騎士が振るっても魔殻竜には通じず、逆に錬成した剣が砕かれてしまった。
一同はこれに動揺し、一度は撤退をしようとしたものの、この出来事と、魔殻竜の武器としての高い完成度、
アルヤスカの「魔殻竜を造り出した技師は戦争で妻子を喪っていた」という情報から、
レーネは「技師の恨みや憎しみなどが魔殻竜に魂として宿ってしまった」と考え、魔殻竜を砕くためでなく、救うために魔殻竜本体の素材
*1で再び
武器を錬成するすることを決意した。
そして魔殻竜の素材で無事に錬成された剣を完成させ、その剣で魔殻竜を斬ると、魔殻竜は光に包まれて消滅していった。
原作のフレーバーテキストでは恨みや憎しみに囚われて苦しんでいることが示唆されているが、シャドウバースのフレーバーテキストでも兵器利用されているかのような内容なのは、なんとも皮肉なことである。
ちなみにアマルガムは水銀合金のことである。アルヤスカによると、魔殻竜は「マビゼル鉱山」で産出される「プルアライト鋼」という金属で造られているらしいので、それと水銀との合金を纏っているのだろう。(そもそもこのカードに関する設定が異なっているため、素材の設定も変わっている可能性があるが)