相手のデッキの内容や、戦法を知ることによって得られた情報によって試合を有利に進めることができることがある。
情報を得ることによって、より相手にとって効果的なカードの使い方が出来るようになったりする。
例えば
- 相手がOTKエルフなので対空射撃を使われないようにフォロワーを出さない
- 破壊するとネクロマンスが足りてデスタイラントが強化されるので除去しない
- 主流なフォロワーの進化や除去カードでは除去できないのを見越して進化置き
などのプレイが可能になる。
この辺りの判断が的確にできるようになると一流と言ってもいいかもしれない。
情報アドバンテージを得るには、相手の採用しているフォロワーやスペル・アミュレットと、デッキタイプを照らし合わせるという高度な判断力が必要となる。あるなしでプレイングに大きな差が出る場合があるので、ランクマッチで勝ちたいなら、主流なデッキタイプやその戦法は知っておく必要がある。
また相手に情報アドバンテージを与えないように、特定されやすいカードのプレイは後回しにするというプレイングもあったりする。
逆に情報アドバンテージを与えないコンセプトで構築されたデッキが
地雷デッキ。自分は相手のデッキタイプを分析できるので情報に差がつく。
ルームマッチの場合、〇〇はあのデッキが好みだからと予測して立ち回れたりもするが、これはどちらかというと
盤外戦術よりなのであまりフェアではない。
一方で大型大会の決勝トーナメントやプロリーグの構築戦などは
デッキ公開制となっており、デッキ登録段階の情報戦は依然として存在するものの、デッキ内容についての情報は完全にフラットな状態で行われる。
また上記の(事前知識としての)情報アドバンテージとは別の用法として、ゲームを進める中で相手の手札やデッキといった非公開領域の情報が明らかになることがあり、これも情報アドバンテージと呼ばれる。
相手の手札・デッキがわかれば、相手が次のターンにやってきそうなこと/できないことをある程度予測することができる。
「相手の手札には
フェアリーがある」「あのカードは3枚使われたからもう出てこない」という確定的な情報の場合もあれば、「
大型機械兵のEP回復が発動したので相手の手札に機械カードが3枚以上ある」といった断片的なもの、「相手が2ターン目をパスしたので手札に2コストフォロワーがいない」のような憶測の域を出ない情報など様々である。
もちろん情報アドバンテージだけ持っていてもゲームに勝つわけではないので、これらの情報をいかにプレイに活かすかが腕の見せ所である。