おんJシャドバ部 - こころ
「精神的向上心の無いやつは馬鹿だ。」
概要
著 夏目漱石の長編小説。
朝日新聞で連載された後、1914年刊行。厭世的な「先生」から送られてきた手紙をメインに、「先生」の独白という形式で物語が語られる。
あの
アルターエゴ
にも紹介されている。意外なシャドバとのつながりである。
あらすじ
「私」は東京でひっそり暮らす(かなり偏屈な)「先生」を尊敬していて、時折夕餉を馳走になるほど交流を深め、そして謎めいた先生の過去をいつか聞かせてもらうことを楽しみにしていた。
あるとき、私が帰省していた時、先生から「手紙」が届く。私はその「手紙」を先生の遺書と勘付き、父が最早危篤寸前にも関わらず、捨て置いて東京に戻る。
その電車の中読む「手紙」には先生の過去についてが記されていた。
手紙/遺言
かつて「私(=先生)」は下宿先の「娘さん」に思いを寄せていた。そして友人の「K」が家族と折り合いを悪くし、衣食住にさえ困っている姿を見て、一緒に下宿させてもらうことにする。
Kは禁欲的な男だったが、娘さんとだんだんと親密になる中、恋心を抱き始める。恋心に苦しむKは「私」に相談したが、私は嫉妬に駆られそれを弾劾し、Kがそれに苦悩している間に奥さん(=娘さんの親)に娘さんとの婚約を申し込み、承諾してもらう。
友に裏切られたKは自死し、「私」は生涯の後悔を背負うことになった。
手紙の最後に、「先生」は、この手紙を読む頃自分は死んでいるだろうと書き残した。
登場人物
ワタシー
物語通しての主人公。先生のことを尊敬する一方、自分の家族のことをどことなく見下している。
先生
現代では隠居生活を送っている思想家。手紙編の主人公。過去の彼は友情に篤い優しい一面も持つのだが、恋に悩む末に嫉妬に身を焦がす。
K
手紙編のキーパーソン。禁欲的。堅物。実直。そんなやつは恋で身を滅ぼすと
大正
の時から相場は決まっているのだ。
先生の妻/娘さん
モテモテな女性。気立てもよく、見目もかなり麗しい様子。……様子ばかり書かれており、この人自身の心情描写はかなり少ない。
いつかされたアニメでのキャラデザ
スレでの扱い
くっそ名作小説なのでホモには購読義務がある。これを読んだことがないと言おうものなら「馬鹿」の謗りは免れないだろう。
……ということはなく、単に「まんがで読破! こころ」というこの作品のコミカライズのこのコマがどことなくシュールなので度々ネタになるだけである。以上。
関連項目
コッコロ
自然の導き
ゴッドコロシアムマンモス