実装当初こそ「疾走フォロワーを出して王の一閃で強化、そのまま轢き殺す」といった面白みもあって使用者がいたが、同期の自然ドラゴン、自然ビショップがあまりにも強すぎてまともに対抗するには厳しかった。特に自然ビショップのミュースプリンセス・ミルフィによって出て来るリトルミュースナイトが謎の守護を持っている事もあり、除去手段の乏しい自然ロでは押し潰される事が多かった。
ただベイリオンやミストリナといった守護を持つフォロワーを自然と積めるため対豪リノエルフ性能はそこそこ。
全体としては相手が事故ってこっちが回れば勝てるというTier2〜3あたりをうろうろする地雷デッキとして活躍した。

キーカードは全て生き残っており、かつ新たにフォックスランサーを獲得。リーサル手段が増えたことでデッキ自体は強力になったものの、当時のトップメタである【式神ウィッチ】が大きな壁として立ちはだかった。
相変わらず除去手段に乏しいために陰陽の開祖・クオンの作る盤面を処理できず、一方でこちらの疾走はクオンやクラシカルソーサラーの守護で止められてしまうという相性の悪さ。
全体としても守護が多く疾走の通り辛い環境だった事もあり、デッキタイプとしての欠点が露呈し環境での地位を落とすこととなった。

ロイヤルデッキを支え続けた白翼の戦神・アイテールが落ちたものの、新規のレジェンドフォロワーとして収録されたライノスナイト・パトリックがその役目をカバー。ベイリオンのサーチは継続して行うことができた。
一方でロイヤルの様々なデッキタイプで非常に強力なフォロワーとして活躍した月の刃・リオードの穴は埋められず、リーサル手段を一つ失うこととなった。
当時は鋼鉄と大地の神が大暴れした神ゲー環境であったが、ロイヤルは穏健派のためナテラ供給カードが少なく、神に食わせるカードが確保できないという相性の悪さもあり、デッキ強化には繋がらなかった。
そのため、神を取り入れたほかのデッキのパワーについていくことができず、環境に姿を見せることは殆どなくなってしまった。

STRのローテ落ちで白刃の剣舞を失う事に。ただでさえ辛かった盤面勝負すら難しくなった。また、他のデッキタイプで活躍する追加カードの多くは単体で仕事をする自然ロイヤルと噛み合いにくい連携効果を持つものが多く、環境も盤面を処理しきれない展開力を誇る葬送ネクロの存在や《世界》・ゼルガネイアを採用するデッキが散見される事もあり、様々な点で逆風となっている。
一方で新たに追加されたダイヤモンドパラディンはかなりの好相性。2面処理しつつ王の一閃を回収し、回復したPPでフォックスランサー等の疾走フォロワーを発射という動きを6(8)コストの範囲内で行える等々、活躍の場は多いだろう。

バフをトリガーに能力を発揮できるレヴィールの無法者や雷鳴のギタリスト、フォックスランサーを3Tに疾走させることができ、先述したカードとも相性がいい自由なる冒険者、連携軸のカードを組み込みやすくできるラディカルガンスリンガーが実装され、デッキ自体のパワーは大きく上がったといえる。
また、新たに追加された操縦能力を持つ魔導四輪車・Vと躍動する獣戦士の相性のよさも評価点と言える。余った3PPを王の一閃を利用したバフを追加することにより、一気に10点以上のダメージを相手に叩き出すことも可能である他、追加された麗しき美技によって顔面4点+AoE+αといった動きを行うことも可能であった。
……が、SOR期のtier上位として当時は【守護ビショップ】が台頭。VEC当初の段階と同じく、バフした大型打点が守護で止められてしまうと非常につらい点は変わっていないため、環境としてはFOHよりも逆風になったと言える。
加えてデッキの軸たるベイリオンのパワー不足は如何ともしがたく、またラディカルガンスリンガーの登場がアディショナルカードであったこともあり、研究がさほど進まないままローテ落ちを迎えてしまった。