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サンプルデッキ


※このデッキはナテラ崩壊(WUP期)アディショナル前のデッキです。






4/12にてWUPローテーショングラマス達成記念に執筆。マスター帯10連勝越えを三回達成するなどかなり高勝率でグラマスまで走り切ったレシピを紹介。

概要

UCLにて登場した陰陽の開祖・クオンと各種陰陽師による高いシナジーを活かして戦うウィッチのスペル軸ビートダウンデッキ。
今期は疾走打点として強力だった真実の狂信者がローテ落ちしてしまった影響で、「真実の狂信者未知の求道者・クラークマナリアの偉大なる研究で増やしフェイスに集めて焼き切る」というバーンプランの大きな勝ち筋が消滅し、デッキ構築の転換を余儀なくされた。

しかし、WUPにて
・ドロー付きフォロワーインフィニットウィッチ・ドロシー
・キャントリップ付き除去アブソーブスペル
・2コスサーチスペル結束の魔術

これら3種のドローソースを獲得し、デッキの回転率・持久力が大幅に向上したのが大きく、陰陽の開祖・クオンへのアクセス率が上がったことと、これに依存しない展開も増えた。

本デッキではドローソースをフル活用し、「あわよくば6クオンを狙いつつ、ドロシーを絡めて手札消費を抑えながら大量展開して、強力な盤面を1ターン、2ターンと作り続けて殴り勝つ」といったゲームプランを主軸に戦っていく。
なお式神ウィッチは確定枠こそ多いものの、残りの枠に採用するカードによってかなりの違いが生まれる(ドローソースが多く一試合で引き込めるカードが多いため)が、本デッキはクラシカルソーサラーフレイムデストロイヤーの枚数を厚めにとり盤面形成をより強く意識した「地上戦特化型」である。

採用カード

主要カード

陰陽の開祖・クオンデッキの切り札にしてエース。当然3確。一枚で盤面制圧、守護による防御、疾走打点、後続のスペルブーストをこなす凄まじいカード。いかにこのカードに効率よくブーストを当てて強く着地させられるかが試合の勝敗を分けるため、マリガンでは必ずキープしたい。
今期は真実の狂信者がローテ落ちした関係で、より打点役、フィニッシャーとしての役割が強くなった。横に並べた式神で相手のフェイスを殴れるような場面で着地させるのがベスト。適当に盤面処理に使ったり面が埋まって打点が出ない状況で投げるとトドメの打点が足らなくなって詰みかねないので注意。
今回はウィズダム・コアを非採用としている関係で6ターン目の着地を狙いにくくなっているが、6クオンは依然として試合を決定づけるパワーを持ち、式神ウィッチの大きな強みなので狙えそうなハンドになれば狙っていきたい。
インフィニットウィッチ・ドロシーWUP新規カードにして待望の次元の魔女・ドロシーのリメイクカード。本家と比較すると派手なハンドリフレッシュ効果がなくなった代わりに堅実なドロー効果を備えていて、失ったリソースの回復というよりもリソース維持・増強といった趣が強い。手札を減らさずスペブ札を引き込む効果はクオンと相性が良く、ドロシーから引いてきたスぺブ札はクオンのラスワを合わせると8ブーストもされる。
このカードの加入により、コストダウンしたスペブフォロワーを大量展開しつつ手札枚数をキープしながら戦うことが可能になった。総じて優秀なドローソース兼展開札で、カオスウィザードと並ぶデッキの回転の軸となるカードであるため3投。
ドロー効果でなるべく多く引くためにカオスウィザード以外の0コスフォロワーは先に投げ、手札の枚数を6枚程度にしておくと大量ドローした際のリターンが大きい。また本家ドロシー同様、PPを余らせて0コスに近い状態で投げた場合、山から引いてきたスペルをそのまま使えることが多いので、引き込んだカードからの動きもイメージしておけると〇。
フレイムデストロイヤー脅威の7/7スタッツを持つ大型スペブ持ちフォロワー。クオンと並び本デッキのフィニッシャーを担う。効果を持たないバニラだが、今期は疾走打点の弱体化により、返せない強力な盤面を中盤に作る重要性が増したため価値が高いと考え採用。
運用する上でのコツは、なるべくこのカード単騎でポン投げしないこと。クラシカルソーサラーや式神・天后の裏に隠すようにして投げるのが鉄板にして黄金ムーブ。生き残ったこのカードで一発顔面を殴ることができれば勝機は近い。流石に10コストは重いので採用枚数は2枚。

確定枠

基本的にどのような式神ウィッチであっても下記8種各3枚にクオンを加えた計27枚は確定枠となる。
知恵の光ご存知最強ドロースペル。ドロシーの効果の都合上デッキ内の非スペブ札の枚数は減らしたいのと、1ターン目から手札をブーストできる恩恵が大きいのでマリガンでは必ずキープしたい。クオン、カオスウィザードあたりにブーストをかけられるとベスト。
マジックミサイルこちらも定番のドロソ兼除去。各種機械デッキの流行により1/1フォロワーが盤面に並びやすくなり、相対的に除去としての価値が上がっている。対面によってはキープもあり。
式神の使役2コス2ブーストの高効率スペル。今回ウィズダム・コアを非採用とした関係でこのカードを引けたかどうかが6クオン着地の確率に直結することが多いので、リソースに余裕がある後攻なら進化フォロワーとしても使えるため確定キープ。先攻はカオスウィザードとのセットキープが基本。
デッキの回転が大幅に向上した結果、デッキ枚数20以下の条件達成が容易になり、クオンの横に並べて疾走打点としても活用する。鬼呼び+クオン+使役(20枚以下)で更地から8点出す動きは重要なリーサルパーツ。
小さな優等生・キョウカブースト効果持ち進化フォロワー。ウィズダム・コアを非採用としているため後攻4ターン目でのくっつきがかなり悪いが、このカードに進化を切らないと返せない盤面も多い(特に機械ヴァンプの夜明けの吸血鬼・ノイン)。5、6ターン目にクラシカルソーサラー、ドロシーと同時展開するのが強力。
今期はUBの2点も貴重で、引導火力になりうる。投げなくてもよさそうな展開では温存してUBカウントを進めておくのも視野に。
カオスウィザードドロソ兼展開札。リソース源としても優秀だが、進化時のスペルブースト効果で実質0コストスペルになるのも重要な効果。今期は盤面がとても狭く、特にクオンが絡む中盤以降は面を埋める余裕があまりないことに加え、ドロソの充実により手札が溢れやすくなったため特に終盤腐りやすい。なるべく序盤中盤に出して手札を充実させたいのでマリガンキープ推奨。
鬼呼びの導師4/3突進を生み出すスペブ持ちフォロワー。展開札としても優秀だが実質0コスの除去スペルとしても働くのが便利。今期は疾走打点が減ったので暴鬼を自爆特攻させてクオンの打点を引き上げるプレイングも重要。
炎の握撃0コスになる単体除去。除去のみならず手札のブースト加速にも役立つ。新規のアブソーブスペルが後半は確定除去になるため、小型フォロワーに0コスで撃ってブーストとして使っても後半確定除去にはそれほど困らない。
未知の求道者・クラーク手札が減らない1枚で2枚分のスペルになるフォロワー。今期は3点が出せるバーンスペルとしての価値がさらに上がっており、盤面で詰め切れなかった最後の一押しを担うことが多い。このカードがあと何枚残っているかがゲームプランを立てる上で極めて重要なので、常に残枚数を把握しながらプレイしたい。なお、本体がフォロワーなので結束の魔術でサーチ可能。普通にドローするより期待値が高いので、クラークを引けば勝てるという状況では狙いたい。

調整枠

結束の魔術WUP新規その2。ウィッチフォロワーをサーチするスペル。地味にこのカード自体にスペルブーストが付いているのが大きく、ドロシーのドローが止まらない点が非常に優秀。手札にスペブフォロワーを溜め込むのに有用で、特にクオンにアクセスできれば恩恵が大きいため、3枚採用。山から持ってくるカードの約70%はスペブ持ちフォロワーなので、このカードが先ドロー。ほぼイザベルの詠唱のみチョイスするが、どうしても手札を燃やしたくないときはテトラの反逆をプレイして手札を減らすこともできなくはない。
ウィンドブラスト2コス単体除去。基本的に握撃の方が強いが何だかんだと2コスの単体除去は使い勝手がよく、後述のアブソーブスペルから1枚こちらに散らす形で1枚採用。アブソーブを切りにくい後攻4ターン目でも使役+ブラストといった形で切りやすいのが特長。手札が零れがちなのでハンドを減らせるスペルという点も地味に重要。ちなみにドロシーから持ってきた場合は即座に4点出せる。
アブソーブスペルWUP新規その3。体力2以下を消滅させるキャントリップ付きスペルで、さらにデッキの枚数が20枚数以下になると確定除去になるという効果てんこ盛りカード。ハンドの減らない除去という点でかなり汎用性が高く、また後半の効果も山を掘るインフィニットウィッチ・ドロシー結束の魔術とも相性がよい。
現環境では処理が面倒なアーマードバットナテラの大樹を残す旋風のプテラノドンの他、機械デッキのメカゴブリン、自然デッキの荒野の案内人等、現環境は体力2以下ラストワード持ちが多く、刺さる場面では強烈に刺さる。ただしドロー付きとはいえ3コスの除去は重い場面が多く、的が出ないと腐ることと被りが非常に弱いため、上記ウィンドブラストに枚数を散らす形で2枚の採用。
クラシカルソーサラー守護を展開するスペブ持ちフォロワー。進化キョウカ、ドロシー、フレデスを守護裏に隠すことで強力な盤面を作り出すことができる他、守護形代のラストワードは無視されにくく6クオンの上振れに大きく寄与する。昨今はこのカードを切っている構築も多いが、盤面形成の際1枚引けると非常に頼もしいため、地上戦に重きを置く本デッキでは価値が高いと判断し採用に至った。しかし、前述の通り今期は盤面が狭く、手札で終盤腐るリスクも増えたため採用は2枚に抑えている。

採用検討枠

ゴーレムの練成2/2を生成するスペル。2ターン目では有効な動きで、基本的には4枚目以降の使役といった形での採用となる。しかし今期はデュアルエンジェルの存在もあり、2ターン目に2/2を立てる動きはその効果の的になりやすく環境的に弱い。究極練成を採用するタイプなら単なる2コススペルとして以外の用途も生まれるので採用の余地はある。
マナリアの偉大なる研究手札のフォロワーを複製するスペルで、UCL期の式神ウィッチには3枚採用されていたカード。今期は主な複製先だった真実の狂信者がローテ落ちしたことでかなり撃ちにくくなってしまった。クオンの連打はロングゲームで有効となるが、本デッキは基本的にクオンを投げるのは2回程度で終わらせたいので、より即効性がある結束の魔術に枠を譲る形で非採用となった。
ただ、クオンやクラークを増やして打点とリソースをかさ増しできるスペルとして唯一無二の役割を持つので、コントロールエルフやAFネメシスが増えて物量戦が重要視される場合は採用したい。ウィンドブラスト結束の魔術あたりと差し替えは十分視野。
マナリアの叡智手札1枚をデッキの戻しマナリアの防陣マナリアの魔弾を生成するスペル。UCL期は1枚か2枚採用されていたカードであるが、本デッキでは主な戻すカードだったウィズダム・コアが非採用なのでカードを戻す行為が非常に弱いのと、結束の魔術にコストを使う方が有効と判断し非採用とした。
究極練成12回スペルブーストすることにより覚醒するレジェンドスペル。12ブースト自体は式神ウィッチであれば割と簡単に達成できるが、このカードが真価を発揮するタイミングで場を2面埋めてしまう点がネック。そして何よりクオンと相性がよくないのが痛い。このカードを軸に組むことも十分できるが半ばネタ気味。真実の絶傑・ライオのローテ落ちの影響は大きいか。
ウィズダム・コア3コス払う代わりに進化時に知恵の光2枚を作成する。こちらもUCL期採用率の高かったドローソースで、6クオンを狙う上でかなり重要なパーツである。しかしドロシー、アブソーブスペルと相性が悪いため(前者とはドローが止まる点と手札が零れること、後者とは被りが重たく腐りやすくなること)、今回は非採用とした。6クオンを貪欲に狙う特化構築が脚光を浴びれば再び採用されるケースもあると考えられ、それ以外の構築でもピン採用してマリガンで流れてきた場合のみキープして上振れを狙うのはアリ。
神託の大天使・ガブリエルリメイク版ガブリエル。クオンと相性が良く、大型守護を立てながらクオンから出る式神の打点を大幅に伸ばす。カードの効果自体はデッキと相性が良いが、このカードがなくても回れば普通に勝てる試合が多かったため、ややオーバーキル感のある印象は否めなかったことと、やはりスペル軸の動きにまったく寄与しない3コスフォロワーである点が重く事故要因ともなるのでデッキから抜けていった。とはいえやはり決まれば強いカードなのは事実なので、ピンなら採用は十分検討できる。
蒼の反逆者・テトラ高スタッツ進化フォロワー。キョウカと枠を食い合うカードで、マシンナースデビル、キョウカ等環境に多い進化5/5スタッツを上から殴って5/4で居座れるのは評価に値するが、やはり進化が切れたあと強烈に腐る欠点が重いのと、進化を切る前提としてもキョウカの3コス2ブーストと実質5コス2ブーストでは流石にコスパに雲泥の差がある。
一応6ターン目に結束の魔術と合わせて2ドローする動きができるが、現環境ではかなり悠長な動きなのは否めない。それ以外に特にシナジーのあるカードはなく、現状枠を割くのは厳しいか。
猫耳の魔法使い・キャル殺意の塊。6コスのフォロワーで重いが、UBと合わせて1枚で相手の体力を10点まで持っていく破壊力は随一。キャルをプレイするターンは他のアクションがほぼ取れないので、回復に長けるコントロールエルフに対するピンポイントメタといった趣のカード。効果が重複する性質上連打が強いので、もしキャルを採用するのであれば、引いたキャルを複製できるようにマナリアの偉大なる研究もセットで入れたいところ。
アイギスシールド・アテナダメージ耐性を付与する。しばしば採用されているレシピがあったので記載したが、こちらはガブリエル以上に重く7コスフォロワーというその1点だけでも採用が躊躇われる。クオンの横にこれを出すなら、同じコストを払ってガブリエルで4点伸ばす方が有効であろう。
双刃の魔剣士除去と疾走持ちのスペブフォロワー。真実の狂信者がローテ落ちした今現在、疾走持ちのスペブフォロワーはクオンを除けばこのカードのみで貴重な打点であるが、2/2とスタッツがかなり心もとない。2/2が並びアグロムーブを展開してくる機械エルフに対しては有効な札であったが、ナーフ後トップメタになったヴァンパイアから飛んでくるイオ、ネレイアのAOEに滅法弱く場持ちの悪さが目立ったためフレデスに枠を譲った。
進化を切って生き残ると計8点だが、フレデスは進化を切らなくても7点出せるため、タイムラグがあるとはいえ打点役としてもフレデスの方がバリューが高いと感じこのカードは非採用とした。

マリガン

【共通キープ】
クオン、知恵、カオスウィザード

【先行】
クラーク、マジックミサイル、使役(カオスウィザードとセットキープ)

【後攻】
使役、キョウカ

「スペルブーストするカード(各種スペル、キョウカ)」と、「スペルブーストされるカード(特にクオンとカオスウィザード)」をセットで持つのがベスト。
序盤からしっかりとブーストをかけたいカードにブーストを当てることができれば理想的。

プレイング

※先ドローについて
先ドローを徹底するのはスペル軸のデッキを回す上では大前提。大事なのは「徹底」すること。できていない場合はまず先ドローが手なりでできるように練習しよう。
優先順位はドロシー、カオスウィザード>結束の魔術>各種ドロー付きスペル>ドローなしスペル、キョウカの順。ウィザードやキョウカの進化、各種式神を自爆特攻させる場合も先ドロー。ドロシーやウィザードを0コスにする場合、また手札を9枚から減らしたい場合は他のスペルを先に使ってよい。


【1T〜3T】
手札の枚数を維持しながらスペブを進めつつ、適度に盤面を処理して極力フェイスを詰められないようにしながら準備を進めていく。
この際多少殴られても焦らないこと。ウィッチの序盤が弱いのは宿命なので、我慢の時。ここで削られた分は中盤以降一気にプレイできるカードが増えれば取り返すのは容易なので、中盤への準備に徹する意識が大事。

【4〜5T】
進化が切れるようになり面の取り合いが熾烈化する。なるべく進化はカオスウィザードかキョウカに切りたい。
重要な点として、無理に進化フォロワーで盤面を処理しようとしないこと。式神ウィッチは盤面で戦うデッキなので、進化フォロワーで相打ちを取るような状況は非常に美味しくないので、取れないフォロワーがいた場合は顔を殴られても次のターンにコストの落ちた握撃で取ったり他のカードと合わせてキョウカの進化時2点で取ったり進化フォロワーは場に残せるようにするのが大切。

【6T〜7T】
このデッキで一番重要な時間帯。上手く回ればこのあたりでクオンが出せるようになる。序盤から手札に溜め込んだスペブカードを切ってコストを踏み倒して展開することで一気に盤面を取り返したい。
なお、6にクオンが出せなくてもキョウカ、クラシカル、鬼呼び、ドロシー、フレデスあたりを1ターンで5面並べることでクオンに近い展開(通称「疑似クオン」)ができるため、クオンが出せなそうな場合や強く着地させらない盤面ならば1ターンクオンの着地は遅らせて別の動きに切り替えても問題ない。
いずれにしても、「相手にとって処理が難しい盤面を1ターンで作り上げること」が重要。クオンはそのための主要パーツに過ぎないので、強い盤面が作れるのであればクオンにこだわる必要はない。

【7T〜】
リーサルを目指し相手のフェイスに打点を集める段階。このあたりまでに相手の体力を手札の火力圏内まで押し込み、クラークのアクセラレート、キョウカのUB、クオンを駆使して削り切りたいところ。
リーサルを取れないまま回復等で粘られてズルズルと試合が延びるとリソースが尽きて最悪LOが見える。そうなる前に決着をつけたい。

相性

中盤の圧倒的な展開力により、横展開の処理が苦手なデッキに対しては滅法強く、大量展開が決まれば返しきれずそのままゲームセットということもザラ。
今期は鋼鉄と大地の神を軸にしたデッキが流行しているが、これを採用しているメジャーなデッキは受けがそれほど強くないので、神の着地前にクオンを強く着地させることで神から持ってきたカードを使い切る前に倒し切りやすいのも環境的に追い風と言えよう。
逆に、クオンや疑似クオン展開を何回も完璧に受け切られるデッキに対しては手札からの打点が貧弱なのもありジリ貧になりがち。除去と回復に長けるデッキは前期よりもさらに苦手になった。また回復がないという大きな弱点があり、ライフを詰められていると作った盤面を無視されてリーサルを取られがち。バーンが豊富なデッキ相手は負け筋が大きくなってしまう。
ただし、それらの不利な要素を持ったデッキすらも破壊しうる凄まじい上振れが存在するのも式神ウィッチの魅力。手札が噛み合ったときの爆発力は現環境においても随一である。

対エルフ
【対機械エルフ】…先行:微有利 後攻:不利
WUP最初期の暴れん坊。螺旋の鉄腕・ダミアンナーフ前はダミアンがクオンに間に合ってしまう関係でガン不利がついて話にならない相性であった。
ナーフによって数は激減したが未だに一定数は存在しており、ダミアンOTKなどの理不尽は健在。式神ウィッチの場合はアグロムーブ、特に先行3ターン目機械ミノムシマシンクローエルフの動きがキツく、これをされるだけでライフが10点前後まで削られてしまう。
後攻だとクラークのアクセラレートを開く暇すらないこともあり後攻は不利。ただし先行時はアグロムーブに除去が間に合うのと、クオンを神の着地前に出しやすくかなり楽。デュアルフェンサー・クリフト1枚では進化を切らないとクオンと天后両面を処理できないのも大きい。総じて微不利ではあるが先行ゲーの趣が強い。

【対コントロールエルフ】…不利
前期から続くライバルで、今期は明確に不利がつく難敵。理由としては真実の狂信者のローテ落ちがキツく、どうしても盤面から打点を出さねばならない都合上アリアの旋風アウェイキングガイアの全体除去と各種回復が非常に刺さるからである。本デッキは盤面形成に特化していることもありさらに相性不利なのは否めない。
雑にクラークを切らないこと、可能な限りクオンを早く着地させて回復の隙を与えないまま連打したり、クオンの着地前に旋風を撃たせるなどの対策で勝ちを拾っていきたいところ。序盤から豪風のリノセウスとバウンスを連打された試合は基本的に無理なので諦めよう。
もしコントロールエルフを重く見る場合は、マナリアの偉大なる研究を積むことでクオンの総量を増やし物量戦で負けにくくなる。親の仇ほど憎いのであればさらにキャルを投入すると劇的に勝率が上がる。

対ロイヤル
【対ロイヤル全般】…有利
環境的に数が少ないため細かい記述は省くが、基本的には進化ロイヤル、自然ロイヤル、機械ロイヤル、もしくは機械自然ロイヤルの四択になる。
進化ロイヤル→空腹の姫君・ペコリーヌのUBと煌剣の戦士・アンリエットの回復
自然ロイヤル→王の一閃の残り枚数
機械ロイヤル→機械神の除去
機械自然ロイヤル→上記2つに加えて鋼鉄と大地の神
各デッキのこの辺りを警戒してプレイしたい。クオンやフレデスの処理が苦手なクラスなのもあり、事故らなければ基本的には負けない相手。

対ウィッチ
現環境のウィッチはデッキの型が非常に多くマリガン時点では判別が難しい。それぞれキーとなるカードをプレイした瞬間に型を見分けてプレイングを決めていきたいところ。
なお、式神ミラーは先行3ターン目のキョウカに対する回答が後攻2ターン目のクラークしかないので、ウィッチミラーは後攻でもクラークキープ推奨。

【対式神ウィッチ】…先に並べた(回った)方有利
ミラー。体感ウィッチのシェアの6割〜7割は式神ウィッチと言ったところ。今期はバーンプランによって盤面を無視してライフレースで勝つミラー戦が起こらず、盤面からしか打点が出ないため、先に並べて相手を処理に回らせた方が有利になる。クオン+フレデスの構えはミラーでも場持ちがよく、確定除去を複数枚抱えられてなければ処理されることは少ないので、なるべくこの形を目指して展開したい。
回復がなく、ライフを削った分だけが有利になっていくのは前期と変わらないので、フォロワーの処理は最低限にしながら殴れるフォロワーの打点はフェイスに集めよう。
なお、お互い盤面を処理し合って盤面から打点が出なくなると途端にライブラリアウトが見えるレベルで泥沼化する。そういった展開でもクオンの枚数が勝敗を分けるので、マナリアの偉大なる研究があるとミラーは少し有利になる。

【対自然ウィッチ】…有利
体感2割程度のシェア。アースエレメンタラー等の自然フォロワーが出されたらこれで間違いない。
自然ウィッチがクオンの処理に苦しむので前期から続く有利カード、今期も相変わらず有利なマッチアップ。この手のコントロールデッキ殺しのコンボデッキに対して強いのが式神ウィッチの強みのひとつ。
新規のストームエレメンタラーの回復が少々めんどくさく、リーサルをずらしながら体力3を取ってくる。回復で粘られてからライリーの着地を許すとキャルからのワンチャンを作られかねないので注意。

【対魔道具ウィッチ】…先行:微有利 後攻:不利
無視できない程度に存在する地雷デッキ。若干スペルウィッチのような動きをするので分かりづらいこともあるが、スペルウィッチのような動きをしながら、荒野の休息を撃たれたりフォロワーが一向に出てこないときは大体コレ。
先行を取られて魔道具専門店を引かれると最速7ターン目からギミックが起動して盤面を粉々にされる。いずれにしても魔道具を置かれてからは死を待つだけになるので、置かれる7ターン目までにどれだけ圧をかけられるかが勝利の鍵。
無理やりにでも並べ続けなければならず、こちらの始動が遅くなった場合は相手が魔道具を引いていなかったり置かれてから事故ったりすることを祈るしかない。

【対秘術ウィッチ】…先行:有利 後攻:不利
数はかなり少ないものの優秀な新規を多数獲得したデッキで、先行を取られるとバーンを無料で顔に撃たれやすく不利だが、こちらが先行を取ると先に並べて処理を強要できる分かなり楽。
体力6点以下は生きた心地がしないので、7点以上キープした状態で戦えると理想。

対ドラゴン
【対機械自然ドラゴン】…有利
自然ドラゴンに機械カードをタッチして鋼鉄と大地の神を採用した型。現環境一番多いドラゴンの型だが、自然ドラゴンよりも受けの札が減って機械カードに枠を割いている分中盤の大量展開への回答が少なく、一度並べてしまえばこっちのもの。
序盤の大量ランプからの神早期着地、そこからの大量展開という最大ムーブが負け筋だが、それ以外は大体何とかなる。中盤に入ってしまえば神からの展開にも十分対応が効き、総じて有利な相手である。ヴァイディの着地と起動が自然ドラゴンより遅くなりがちなのもありがたい。
アブソーブスペルで旋風のプテラノドンを消せると非常に美味しい。

【対ディスカード(スクラムゼウス)ドラゴン】…「運」
大量ランプからのゴブリンスクラム至高神・ゼウスのコンボを狙う型。基本的には相手のランプが決まったかによっていかようにも展開が変わりうる対面で、早々に波濤のプレシオサウルスに進化を切られ9PPまでランプされると厳しいことになるが、ランプされなければあっさり勝ったりもする。
このデッキの弱点として、フィニッシャーをゼウスに頼りきっていることが挙げられる。何度進化回数を稼がれてもゼウスの機嫌次第で走らなかったり守護で止まったりするので、何回スクラムを組まれても諦めないようにしたい。逆にゼウスが守護貫通効果を得て疾走してきた場合はどうやってもケア不可能なため割り切ろう。

対ネクロマンサー
【対自然ネクロ】…有利
各種ラストワード持ちカードのシナジーで戦うデッキ。中型の横並びの処理は苦手なデッキなので、トートの起動前に並べ切ってしまえばネクログループ・ルベルでも処理が難しく、押し切ることは容易い。
警戒すべきはトートの早期起動なので、相手のラスワカウントがいくつなのかは常に注意しておこう。
ラスワ主体のデッキなので、アブソーブスペルが凄まじく刺さる。特に荒野の案内人獣の霊媒師あたりを消せるとナテラの大樹も合わせてラスワカウントを2も遅らせられる。積極的に狙っていきたい。

【対冥府ネクロ】…有利
機械フォロワーの横展開で墓場を稼ぎ冥界神・ハデスのアクセラレートで冥府への道起動を狙ってくる。基本的に式神ウィッチの展開は3点AOE程度では返しきれないので、冥府が6ターン目で起動しない場合はそのまま押し切れる。
序盤からプロダクトマシーンでライフを詰められると冥府起動後ライフに余裕がなくなるので、なるべく早く盤面を取り返したい。

対ヴァンパイア
ヴァンプ対面全般的に言えることだが、式神ウィッチは現在流行している魔獣の女帝・ネレイアに対してはキャタラクトビースト炎の握撃で簡単に処理できる。ネレイアでしか処理できない盤面を押し付けて、その返しで一気にテンポを取れると理想的。

【対機械ヴァンプ】…先行:有利 後攻:微不利
機械カウントを進めて真紅の抗戦者・モノでのリーサルを狙うデッキ。機械神が抜けて除去をネレイアに頼っている節があるので、ネレイアの返しにクオンを並べてやると鋼鉄と大地の神の着地も牽制しやすい。
全体的には有利だが、後攻を取った場合が問題で、先行4ターン目の夜明けの吸血鬼・ノイン進化が非常に重たく、キョウカでしかほぼ返せない上にキョウカの体力が1になってしまい簡単に取られてしまう。ここからマシンナースデビルに進化を切られてモノの圏内まで削られるのが負けパターン。基本的にライフが9点を切るとモノ+プロダクトマシーンでどこからでもリーサルを取られるのでここが寿命と認識した方がよい。
アーマードバットをアブソーブスペルで消せると恩恵が大きい。キープはリスクが大きいので非推奨だが、上手くハンドに流れてきた場合は美味しい。

【対ミッドレンジ(渇望)ヴァンプ】…不利
自然要素で渇望ネレイアを活かすことに特化したグッドスタッフヴァンプ。最近流行している型で、バーンを大量に搭載している関係で機械ヴァンプよりも大きく不利がつく。
特にプリンセスナイトに進化を切られると魅惑の教鞭・イオ夜を統べる者・イリヤのUBが早期に起動してしまい厳しい展開を強いられる。
リソース回復が悪夢の始まりしかなく手札が切れがちなのと、盤面の処理をネレイアと各種UBに頼り切っているのが弱点なので、そこに付け込んで勝利を目指したい。

対ビショップ
【機械(エイラ)ビショップ】…微有利
欠落の聖女・リモニウム鋼鉄と大地の神のシナジーを活かしたデッキ。特に後攻4ターン目にリモニウムに進化を切られると神の早期着地からとんでもない盤面を1ターンで作られる。
全体的にリモニウム依存が深刻なのと、場面を一度返されたあとはヘヴンリーイージス頼りになることが多いので、基本的には受けに回りながら相手の盤面をしっかりと整理していければ手札からの打点は皆無のデッキなので突然のバーストで死ぬことはない。
除去とリソースが厚い分基本的には有利な相手だが、相手が引きたいものを引いた試合でいかに相手のぶん回りに対して対応していけるかが勝利のカギ。

対ネメシス
【対AFネメシス】…五分
ついにデッキに埋めなくなったAFネメシス。今期はパラダイムシフトという強力なスペルを軸に戦ってくるが、ここから飛んでくるドレイン付きのエッジアーティファクトが処理を強要され特に厄介。
パラダイムシフトアーティファクトリメイカーで粘られてヴァーテクスコロニーまで繋がれるパターンと、先行アーティファクトの同調デバイスチューナーを絡めたアグロムーブが負け筋。
が、AFネメシス側も機構の解放なしでは式神の展開に追いつきにくいこともあり、基本的には機構の解放を何枚引かれたかで勝敗が分かれやすい。構築的にほぼ五分の相性という認識。常に相手の手札にあるパラダイムシフトの枚数とコストは把握しておきたい。


【対機械ベルフォメットネメシス】…微不利
天地の侵略者・ベルフォメットの早期着地を狙ってくる型。エアリアルクラフト軸と天界の門軸があるが、前者はベルフォメットの破壊力、後者は速度に長ける。
ベルフォメット本体のスタッツはともかく、出てくる遮断の触手の回復と選択不可がこちらにぶっ刺さるので、ベルフォメットが出たあとは非常に苦しい戦いを強いられる。
遮断の触手はラストワードによる回復を行うため、本体に対するバーンは有効。ベルフォメット着地までにライフを可能な限り詰めて、ベルフォメットが出たあとは盤面を捨てクラーク、マジックミサイル、キョウカのUBに全力投球する構えで。

おわりに


長文を読んでいただき感謝の一言です。読者の皆様の快適なウィッチライフの一助となれば幸いであります。
真実の狂信者のローテ落ちはかなり痛いですが、今弾で優秀な新規が追加されたことが大きいです。クオンのカードパワーも相変わらず高く、今期も中盤の大量展開が強いので、十分にtier1と呼べるだけのデッキパワーは保持していると思っています。今期は7Tでビックアクションが生まれるデッキが多いので、相対的に6T、早ければ5Tでビックアクションを作れる式神ウィッチの地位はかなり良いと感じています。
必須のレジェンドがクオンとドロシーだけなのもあって比較的安いデッキなのもすごくいいところ。動きも派手でおもしろいのでウィッチを触ったことのない人に入門として触ってもらうのもおススメ。クオンとドロシーアンリミでも強いしね。
式神は自由枠に幅があり、「これが正解!」と呼べる構築はないので、筆者も環境、狙いに合わせ構築とプレイングをさらに洗練していきたい所存です。
ご意見、感想等お待ちしております。

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このデッキいつも使わせて頂いております
RAGEに持ち込むか検討したこともありました

フレデスの刺激の強さがたまらねぇぜ

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Posted by 名無し(ID:nHJYnVs7YQ) 2020年05月11日(月) 20:39:06 返信

作ってみたけどコンエルと渇望に不利すぎてイヤーキツイっす
でもめちゃくちゃ楽しいので使っていきたいと思います

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Posted by 名無し(ID:5xnqsWmV+g) 2020年04月20日(月) 13:48:58 返信数(1) 返信

あざます!式神楽しいのでほんとオススメです
渇望はもはやアーキ単位で不利すぎて構築云々より悪夢引かれたかどうかみたいなとこあって半分捨ててます()
コンエルは
・旋風を除けばケツ5の処理が苦手
・ガイアが強く使える(コスト0になる)のは7ターン目からがほとんど
・割と事故る
この辺を鑑みて「7ターン目までにケツ5を2面3面並べる」を目標にしてみてはいかがでしょうか、6クオンが一番手っ取り早いですが、デストロ5で投げたりすると通ったらそのまま勝ったりします。
噛み合わないと厳しいですが、向こうもガイアなしだと返しきれないことも多々あるので諦めないことが大事です!

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Posted by  wakadori1031 wakadori1031 2020年04月20日(月) 14:30:06

序盤にクオン3枚と鬼呼び2枚とあくげきみたいな手札になって渋滞して死ぬのが多発するんだけどどうしてる?

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Posted by 名無し(ID:0AcDDggBJw) 2020年04月20日(月) 12:24:35 返信数(1) 返信

ありがとうございます。
結論から言いますと事故なので割り切りですね、軽量スペル来なくてハンド噛み合わないとかだと普通に死にます。
ただそういう事故はどのデッキにも存在してるので、しょうがないと思います。

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Posted by  wakadori1031 wakadori1031 2020年04月20日(月) 13:46:55

これは為になる記事ですね…しっかり使い込んでるのが記事を見ればよくわかります。記事
立てご苦労様です。

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Posted by 名無し(ID:oTCBXZmhMg) 2020年04月19日(日) 18:53:40 返信数(1) 返信

コメントありがとうございます。
これからも記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。

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Posted by  wakadori1031 wakadori1031 2020年04月20日(月) 11:12:36

この記事は相当やりこんでないと書けない。他クラスについての考察が非常に為になるゾ〜

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Posted by 名無し(ID:qzW9NvsfkA) 2020年04月19日(日) 06:18:31 返信数(1) 返信

コメントありがとうございます
今期は前期にも増して強いデッキがかなり多くて非常にデッキ対策と構築に悩まされております……ラダーではいろんなデッキと当たったのでどの対面が来ても一定のパワーが出せるデッキを目指して構築してみた次第であります。

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Posted by 名無し(ID:EpD4ZVp6mA) 2020年04月19日(日) 10:36:30

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