おんJシャドバ部

ALTにて追加された世界の扉・ティルをどーにかこーにかして使えないかと悩みに悩んでいたところ、アディショナルで粛清の英雄・メイシアが追加され、大幅に構築を練り直した結果生まれたミッドレンジ(コンボ)デッキ。
「AFと人形のハイブリッド」をコンセプトに、人形主軸、AF副軸で組み立てていきました。…副軸と呼ぶには枚数的に厳しいと言わざるを得ませんが、6枚と言えどもティルの性質上副軸として立派な動きができます。というかこれが一番丸かった。
今回のハイブリッドネメシスの特徴は4つ。

• ルキナやティルを用いた大量展開のコンボ
• そこに被せる、みんな大好きルリアギルネリーゼコンボ
• メイシアやティルによる疾走打点コンボ
• 依然として強いシルクク等のテンポをとるコンボ

奇襲性のせいか何だかんだ試運転で10戦7勝と、30戦やれば5割に収束するような結果となりました。これガチではないと思うんですけど(正論)。

今回はコンボデッキのため、まず各コンボ毎にカードを取り上げ説明していきます。ズラーっと説明するとわかりにくい(しワイの頭も混乱する。)

• オトメフラワー

オートメーション	AF軸カードの片割れ。0コスでハンドを1枚消費…という疑似ディスカードが今回のポイント、何故かここに目をつけることができた。埋め込むカードはエンシェントとレディアント確定で。エンシェントは粛清の一刀と相性が良く、レディアントは擬似キャントリの疾走が魅力的、そして2種はティルと相性がいい。
フラワードール	人形軸の要、「ハンド3枚以下で破壊後に手札へ戻ってくる」という効果がミソ。オートメーションや後述のシルヴァなどハンドを薄くする札でうまくコントロールしてあげることで、半永久的にフラワードールを出し続けることが可能に。

マリガン時にうまいこと札が揃ったらやる価値のあるコンボ。とにかくシルヴァの効果と相性が良く、トップからレディアント、ギルネリーゼを引ければフィニッシュにつながります。

• ルリアギルネ

蒼の少女・ルリア	ダメージ無効効果と人形の相性はそれなりに良く、有利交換もでき、ギルネリーゼを確定サーチできる便利な娘。
飢餓の絶傑・ギルネリーゼ	今回は展開がキモなデッキのため採用。他のクラスとの差別点は人形との相性が良く、比較的ギルネを置きやすいところ。粛清の一刀は対象がネメシスフォロワー限定、ギルネやルリアには掛けられないので注意。

この記事製作者ルリア2ギルネ2好きだな
ギルネを3にするのはネクロなどギルネに対する依存度が高いデッキで、それ以外は安定性を重視して(というより事故死を恐れて)2:2の比率がいいんじゃないかなと思ってます。

• ルキナ信者

破壊の信者	破壊不可アミュのないこのデッキでは完全にネメシス版デーモンイーター。操り人形やルキナとの相性が良く、テンポを損なわずドローできるのは中々に評価高。
レジスタンスの指導者・ルキナ	味方全体に効果での破壊不可をかけるという変わったフォロワー。4tにルキナ信者と打つことで盤面を損なわず2ドローできるほか、操り人形の自壊効果を止めることでギルネリーゼに繋がりやすくすることも可能。必殺が効かないのは地味にポイント。

序盤から終盤まで使い勝手のいいコンボ。操り人形のヘルスを2上げるドールロード・ヴィオラを用いた「ヴィオラルキナ」というコンボもちょっと有名、ただこのコンボは決まりにくいのとヴィオラが腐りやすいので今回は採用せず。

• シルクク

清新なる銃設計士・ククル	テンポ系ネメシスデッキの要。有利交換の鬼で、エンハンスで出てくるクムユはバーンも期待できるなど、非常に使い勝手のいい女。かわいい好き。
奮励の儁秀・シルヴァ	人形ネメシスを変えた女。バーン効果は人形とすこぶる相性が良く、除去札として使えるのがかなり優秀。ククルとの相性は言わずもがな。ちなみに読み方は「ふんれいのしゅんしゅう」

この2枚でコンセプトが完結しているといってもいいコンボ。盤面で戦ってるうちはおそらくどんな環境であろうと強い。

ハーメルン	ハーメルン被りという事故の元にもなりますが絶対に採用枠から抜けない。展開、除去、フィニッシュに至るまでお世話になりまくるカード。
リトルパペッター・ロココ	大型が多い環境で輝く子。デッキにはこの子しか明確な大型への回答がないので大切に使うこと。
粛清の英雄・メイシア	キャントリがかなり魅力的。シルヴァの玉にしても2/2を上から取れる、そもそも2/3は意外と除去しづらいスタッツ。進化時効果で得られる粛清の一刀は人形にもつけることができ、打点生成の札として非常に優秀。余裕があるなら進化を切りたいところ。

人形の支配者・リーアム	後攻の重要札、6ppツヴァイは意外と役割を持てることが多い。先行で出してもそれなりのスタッツと操り人形のおかげで実質4/4。
エンシェントブレイダー・ダイン	テンポ系ネメシス期待の新人、展開型のデッキが環境に多いこともありAoE持ちは重宝される。足りない部分には人形を当てて上げると綺麗に処理が可能。ちなみにこのデッキでは条件能力が残念ながら発揮できない(やれないことはないけどティル3枚引いてないと無理)、仮の話であるがプライムを1枚でも仕込めたらティル後に狙うことが可能。
世界の扉・ティル	ネメシスの新しい軸になりそうな娘、かわいい。このデッキから出せるのはオートメーションによるエンシェント、レディアントとティル自身のアクセラレートによる2種ゴーレム。ということでアクセラレートを使うことがティル自身のバリューを高めるために必要。

ちなみに今回採用を見送らせていただいたカード

造られし命・ミリアム	ファンファーレでデッキ内のAFを無差別サーチできる最も低コストな札。プライムを埋め込むことも可能なため採用価値高め、ティル主体にするなら入れたいカード。抜けた理由はオマケにて。
破壊の絶傑・リーシェナ	あればあるだけ強いのかもしれないけど…今回のやりたいこととは微妙にマッチングしなかった。というか今回のデッキはリーシェナ軸の偽装という面もあるため採用したら負けだと思ってます。
人形の少女・オーキス	人形軸としてのフィニッシャー。今回は人形を消費して戦うタイプのデッキなので噛み合わなかった。入れるとしたら枚数制限のないノアの方が良いんですけど、10コストは流石に重い…

このデッキにて使えるコンボは大体先述しているのでそちらを参照。
マリガンはコンボを意識しつつ。シルヴァ、フラワードールは基本的にキープ。後攻はリーアムキープもあり。2コスが引けているならメイシアすり替わり(相手が2t、3tでフォロワーを出してくると考えられるなら)キープ。シルヴァが引けていないとリーサルまでがキツイです、行けないわけではないけど…
このデッキは処理札がそれなりにあるので、無理のない範囲で相手のライフを削ることを優先した方がいいです。大型疾走などのまとまった打点がメイシア進化による一刀付与、シルヴァなど枚数的にも条件的にも限られているため、いかにコンスタントに顔を削れるかがポイント。
オートメーションを切るタイミングはフラワードールとのコンボが狙えそうな場合か、そうでなければ基本はティル直前。レディアントやエンシェントが引ければ勝てるという場面になりそうなら事前に埋め込んでトップを狙うのもアリです。
有限な操り人形をいかに確保するかもポイント、使いまわしつつ人形を確保できるフラワードールは本当に重要な札です。

• 対エルフ

基本的に五分。アグエル対人形という伝統の一戦は、お互いパワーが落ちただけにお互いどれだけ回るかがポイントになってしまう。
コルワ軸は微不利、盤面展開が狙えず、火力も向こうの方が微妙に上。なによりこちら側としては処理に困ることが多い。しかしお得意の必殺はそこまで怖くなく、そもそも森ゴリが引けていないと除去が間に合わないため相手のアームにもよるといえる。

• 対ロイヤル

ワルツの魔弾をルキナで回避できるなど、細かいテンポがとられないのはアド。しかし1枚1枚のカードパワーはロイヤルが上なので五分に立てるかどうかはこちらのアームに掛かっている。

• 対ウィッチ

マナリアは比較的有利、前寄りに顔を詰め切れることが結構多い。守護が多いので疾走には期待しすぎないように。スペルウィッチには地味にルキナが刺さるので覚えておこう。
秘術は不利。バーンには弱いが、相手としてはオリゴが出しにくいのでその分土印を置く余裕が必要になる。この隙をついてこちらが顔を詰め切れるかどうか。

• 対ドラゴン

ランプがなんぼのもんじゃいと顔を詰めれば勝てる。ちなみに白亜の瞑想で回復されることが結構多いので捨て身覚悟は要考慮。総じて相手が出してくるであろう札を何回凌げるかがポイント。このクラスにメイシア進化は結構な圧なので意識すること。
フィルや地壊、異端なる冥獣にはルキナが地味に刺さる。あとMAXティルならポセの取り巻きを処理しつつ打点を入れられるので覚えておこう。

• 対ネクロ

ミッドレンジはわりかし有利対面。消滅札、処理札が多いので負けじと展開を続ければ体制を有利に保ち続けられる。
リアニは不利、このデッキミノタウロスに無力。大型守護を積んでいるデッキにはどうしても進化権が必要になってしまうので流行り出したらロココは意識して。ミノを出されないように顔を詰めることができれば…という感じだが、ケルを出されるとご破算。

• 対ヴァンプ

微有利、ヴィーラの突破手段を削っているので微ではある。ロココは重要。
復讐は要注意、こちらには守護が殆ど無いのでひたすら顔を削られると勝ち目がない。でも盤面はこちらが優勢で、ライカンベルセルクに対し消滅を打つことができ、ルキナでカラブリ疾走ワンチャンに対する圧をかけられるなど、構築の時点でこちらが有利ではある。

• 対ビショップ

聖獅子は不利。フラワードールが消滅させられてしまうことと、救済という守護の存在、獅子特有の盤面の物量に圧倒されてしまう。ただ向こうは向こうでアグロに弱めなのでシルヴァを有用に使って削りきれば勝てたりする。
その他デッキは現状見ないのでなんとも言えないが、例によって天狐は不利。

• 対ネメシス

なんとも言えない。
特にネメシスミラーは相手のデッキタイプを見極めてプレイを進める必要があるため、環境的に人形の動き=リーシェナ軸という勘違いをさせられるのが武器。ミラーに限らず早期決戦を目指すか下手に盤面展開しないかの二択を取ってくるので、前者には除去で、後者には展開で押していこう。

当初は「流体使い」や「起動鎧装」などを入れてゴーレムを主軸にしたAF主体のデッキで行こうと考えていたのですが、アームの要求値が高いこと、先行の動きが熱狂絡みでないと鬼のように弱いこと、強い動きをすれはするほどAFを引きすぎてティルのバリューが落ちてしまうことから「シナジーが薄い…」と思いボツになりました。
ティル関連のカードを絞りに絞ったのはこの一連の反省から。敢えてサーチカードを入れず埋めるだけ埋めとくことで、ティルのバリューを高めることができるのではないかと思ったらうまくいきました。埋めの作業でテンポロスしたくなかったので、コストゼロのオートメーションと除去札かつ展開役のティルを採用……というのが今回までの流れです。
実際2種類のカードで2/2、3/1突進、3/3突進、3/3守護、4/3疾走ラスワドローはなかなかの火力。この後にギルネリーゼがあると考えれば圧としても十分だと思いました。まぁ現実的に見るともうちょいフィニッシュ能力欲しいかな…

ゥマァンプ、ネクロ、ウィッチ、ロイヤル に続いて何だかんだ5クラス目になりました。エルフドラゴンビショに関しては無理無理無理！ もう(デッキ)産めない！
エルフは一番資産が多いはずなのにカードプールが微妙すぎて遊びの幅が狭いこと、ドラゴンはサタドラが強すぎて他のデッキタイプを試すのが辛くなってくること(トラロックと天翔けは試した)、ビショップはガルラを使いたいなと思うけど資産がないことから無理無理無理！ もう産めない！
ということで復讐ゥマに手を出そうかなと思います。