おんJシャドバ部

ある日、過去の忌々しい夢を見て目を覚ましたスーロン。
機嫌を悪くしていると、もう狩りつくしたと思っていた自分の記憶の欠片を持った旅籠煤が出現。
難なく撃破するも、立て続けに過去を思い出させるような出来事に遭遇してしまい、さらに機嫌を悪くすることに。
やけ食いするかのように食事処を回っていると災藤が蔵人に新入りがやって来たことを伝えに来る。
スーロンはそれにもさして興味を示さず、眠れる龍は起こすなと自分の縄張りを荒らすことの無いように警告。
災藤からしてもスーロンの力は脅威らしく、不干渉を表明して去っていく。

それからもスーロンは過去の夢に悩まされることになり、ある時自分の記憶の存在を感じ取って封巣殿に向かい旅籠煤と戦闘。
怒りのままに押し流して撃退するが、全て消し去ったはずの自分の記憶の欠片が、今になって出現を続けることに疑問を抱く。

気分転換に大福も手に入れてご満悦のスーロンだったが、酔ったアメツチの新入りが料理人に絡んでいるのを目撃。
『独尊龍』のことも知らずに喧嘩を売ってくる新入りにピキッと来るが、大福を叩き落されたことで完全に激昂。
酔っぱらいをボッコボコにして締め上げるも、その後に落ちた大福をこっそり口に運ぶところをスーロンに目撃されてしまう。
ミズチとスーロンはその意地汚さはさておいてお互いの尻尾と爪を目にし、アメツチで初めての龍人と出会ったことを知るのだった。

ミズチとスーロンは即座に意気投合。恋バナをしたり異世界の竜人について語り合ったりと、独尊龍と呼ばれるあのスーロンが他人と相席して仲睦まじい様子を見せる姿は一般アメツチ民を驚愕と百合の波動に包み込みさせた。
ミズチからはスー姉さんと呼ばれるほど慕われて大層嬉しそうな様子を見せるが、*2独尊龍と呼ばれて恐れられていても、自分と対等に接してくれる龍人の存在は喜ばしく感じる様子。

それからしばらくして、ミズチが稀人であるイツルギを追い詰めているところに突如スーロンが乱入。
イツルギを水責めしていじめだすが、結果的にイツルギの逃亡を手助けすることになる。
蔵人と稀人のことを把握していながら、稀人を助けるスーロン。ミズチはそんなスーロンを稀人だと判断するが、当の本人はミズチが蔵人と分かっても普段通りの態度を崩さない。
そもそも、スーロンは記憶を取り戻すためではなく、記憶の欠片を砕くために旅籠煤を狩っていたが…？

記憶など、とうの昔に取り戻しておるわ・・・・・・・・・・・・・・。

過去などゴミじゃ……記憶の欠片は厄でしかない。

アメツチにやって来た当初のスーロンは記憶の欠片を探し求めており、とうとう過去の記憶を取り戻した。だが、その過去は悲惨なものだったため、『やはり過去の記憶など忘れておくべきだった』と考えを改める。
そうしてスーロンは忌々しい過去の記憶の欠片をすべて破壊し、アメツチで永久に堕落を貪ることを決めたのである。

が、当然記憶を取り戻した時点で罪人。蔵人はスーロンを排除しようとするが、スーロンは悉く返り討ちにしてしまう。
襲い掛かってくる蔵人をすべて倒していくうちに、残ったのはタケツミと災藤だけになってしまった。
あまりの強さに手を焼いた災藤は、スーロンと『蔵人はスーロンに今後手を出さず、スーロンも何もされない限り大人しくする』という取り決めを結ぶことになった。*3
スーロンが稀人にも蔵人にも不干渉の存在であると分かり、ミズチは記憶の欠片に関して多少の引っ掛かりを感じつつもその場は刃を収めることになる。

ひと悶着の後で食事をするミズチとスーロン。
そんな中、突如封巣殿から大量の旅籠煤を引き連れ、巨大な旅籠煤が襲来する。
デカい旅籠煤＝大蜘蛛様であるとしか思えない状況のため、手を出すわけにもいかず必死に説得を試みるミズチ。
だがスーロンは相手がアメツチの神であろうと意に介さず、大蜘蛛へと攻撃を放つ。
それはミズチと同じ技である八潮の龍であった。

スーロンの一撃によって、大蜘蛛は膨大な記憶の欠片を吐き出し、撤退。
その瞬間、ミズチとスーロンを自分の記憶の欠片が零れ落ちた感覚が襲った。
2人は無数の欠片の中から自分のものを探すが、なんとスーロンとミズチの両方が同じ欠片を「これは自分の記憶だ」と確信。
お互い一歩も譲らずに欠片をめぐって争う中、とうとうミズチが強引に記憶を取り戻す。

眩い光に包まれた瞬間、2人が忘れていた過去の記憶が流れ込んできた。

スー姉さんは――龍になった、未来の私？

ミズチは――龍になる前の、過去の妾。

二つの記憶は繋がっていた。

二人の記憶に関してはミズチの項も参照。
スーロンが砕いたはずの記憶の欠片を持った旅籠煤も、砕かれずに残った欠片が存在していたわけではなく、ミズチが新たにアメツチにやって来たことで、ミズチの記憶の欠片が増えていたのである。
時系列を考えると過去の存在であるミズチの方が後からアメツチにやって来たことになるが、アメツチに流れ着くまでの過程が詳しく描写されていないため詳細不明。

スーロンは忌々しい過去そのものであるミズチに激しい憎悪を向ける。そして全ての発端となった記憶の欠片を、旅籠煤を皆殺しにすることでアメツチから根絶することを宣言。
止めようとするミズチを『文字通り――1000年早いわ』と圧倒し、旅籠煤の本拠地である封巣殿へ向かう。
今度は自らがアメツチの流れとなるために、独尊龍は動き出した。

封巣殿の奥で旅籠煤たちを消し去ろうとするスーロンは、アンサージュと対話して決意を固めたミズチと対峙する。
スーロンは『記憶を覗いただけで実際に苦しみを味わっていないミズチには自分を理解できない』と対話を拒否し、ミズチは『自分自身にすら流される』ということを良しとせずにスーロンを止めることを選び、鏡合わせの二人の戦いが始まる。

いざ戦闘となると以前のようにスーロンが圧倒。
千年の時間の差は歴然であり、ミズチのあらゆる技に対して、研鑽を重ねた上位互換の技を放って正面から打ち破っていく。
しかしミズチは、実力も経験も、全てにおいて自分ミズチを上回る自分スーロンに対し、スーロンにとっての未知である『ミズチとしてのアメツチでの経験』を力に変えて立ち向かってくる。

無力に流されるだけであったはずのミズチが自分という流れに抗ってくること、レスバで劣勢になったこと、さらには『世界を沈めた自分の行いを悔いている』という本質を見透かされてしまったことで、スーロンは完全に激昂。
怒りのままに最後の一撃をぶつけ合うが、アメツチで新たに身に着けた独自の技飛沫割り・改を放ったミズチに敗れてしまう。

スーロンは自分も知らぬ技によって打ち破られたことに驚愕するも、ミズチを待つ絶望は変わらないと零す。
しかし、ミズチはアメツチに来たことで自分は変われたと告げると共に、スーロンに対して自分と一緒に元の世界で正しい流れを創っていくよう頼む。
スーロンはそれを青臭い理想だと呆れながらも、ミズチの語る青い海に希望を抱いたのも事実であった。
そしてスーロンは自らの敗北を認め、ミズチとともに世界を滅ぼした償いをしていくことを決めて和解。

大蜘蛛を倒してアメツチに平和を取り戻そうとするミズチを、どこか晴れ晴れとした様子で見送るのだった。

事件がまだ終わっていないことを察知していたようで、タケツミの差し金によって記憶を取り戻したメイシアに苦戦するミズチとアンサージュの前に乱入。*4
しかし、龍神としての力をもってしてもなおメイシアには及ばない。万全でもないのに強すぎである
一人では敵わないと悟るも、もう以前のような独尊龍ではないスーロンは仲間と協力しての戦闘を開始する。
激闘の末になんとかメイシアを倒した三人は、クニツアマチの力を取り込んで新たなアメツチの神となったタケツミと対峙するが…

よう。気分はどうだ？

……気分？気分じゃと？
そんなもの。―――最高に決まっておろう！・・・・・・・・・・・

タケツミの力により、ミズチやアンサージュともども記憶を書き換えられて洗脳されてしまう。
スーロンですらアメツチの為に喜んで命を差し出すようにされてしまったようであり、もうタケツミに抗える者はいないかと思われたが……？

• 昇竜飯

揚げた霜降り肉に甘ダレが染み渡った炒飯じゃ。すとふぁい？知らん。共食い？竜の癖して食用にされる雑魚の方が悪いのじゃ。

• 炙り猛虎まん

• スーロン贔屓の大福

• 金粉海老汁

• 王玉茘枝ライチの杏仁豆腐

• 火車串

• 羽衣焼きそば

• 砕き氷桃

• 温泉まんじゅう