精神削ってまでランクマしなくていいから・・・

860:↓名無し:19/10/07(月)00:38:18 ID:p3.yz.L36 ×
それは暑い真夏の日の話……

蝉が激しく鳴いている。フィルレインが溶ける程の日差しをじりじりと浴びながら、緩やかな勾配を男女二人が下っている。
二人の関係の良好さを示すように会話も弾んでいたが、まるで人形の様に美しい女はやや寡黙であり、聞き手に回ることが多い様だった。会話を聞くに、男はワイ、女はオーキスという名らしい。

しばらく歩き続け、前方に現れた立派な邸宅をオーキスは指さした。
「ここ……」
ワイは忌憚無く感嘆の声を漏らした。実際女一人が暮らすにはあまりに大きい家であった。

オーキスがドアを開けた。
「入って……どうぞ……」
ワイが家の中に入り、ドアが閉まると蝉の声は聞こえなくなった。初めて来る場所であったが、ワイは何処か実家のような居心地の良さを感じた。

オーキスに招き入れられ、ワイは広いリビングのソファーに腰掛けた。外界から隔絶された世界で二人は他愛のない談笑に耽った。聞けばグランプリが近い、と言った話をしており何か共通のスポーツでもしていると言った風情であった。 

一頻り話し終えると、やおらオーキスが呟いた。
「うち……屋上……あるんだけど……焼いてかない……?」
些か突拍子もない提案であるが、ワイは笑顔で快諾した。やや表情に乏しいきらいのあったオーキスの表情が見れば判るほど歓喜に包まれた。


――蝉が、激しく鳴いている。




208:↓名無し:19/10/07(月)23:28:33 ID:p3.yz.L36 ×
屋上の扉を開けると、そこには夏があった。


耳を劈く蝉の声。照りつける日差しは先刻より強さを増したようにさえ思えた。
オーキスがおもむろにスカートを脱ぐ。一見すると日に焼くのが惜しくなる程の美しい肌をしている。露わになったしなやかな肢体にワイが見惚れたのもつかの間、オーキスは腰にタオルを巻いた。
ワイは屋上とは言え屋外で服を脱ぐことに若干の抵抗感を見せたが、
「大丈夫……でしょ。まあ多少は……ね……?」
とのオーキスの言葉で素直に水着へと着替えた。

屋上はコンクリートの床に日光が照り返している。まさしく肌を焼くにはうってつけのように感じられた。
オーキスは二人が寝転んでもなお余る程の大きなマットを屋上の床に敷き、仰向けに寝転んだ。オーキスは何も言わなかったが、ワイもその隣へ遠慮がちに並んだ。
暫くただ日に焼かれていた2人であったが、やおらオーキスが体を起こし、オイル塗ろっか。と言った。
オーキスがオイルを塗ってくれると言うので、ワイは好意に甘える事にした。手の平にサンオイルを伸ばし、ワイの体に触れるオーキス。その手付きは何処か官能的な雰囲気を感じさせた。

「固くなってる……よ。」

下腹部にオイルを塗りながらオーキスは心なしか嬉しそうに言った。そんなことないよ、とワイは否定するが、それが嘘なのは誰の目にも明らかだった。
オーキスは他愛のない話をしながらも手を止めることはなく、ワイの体にオイルを塗り込んでいく。一頻り塗り終えると次はワイが塗って、とオーキスは言った。

遠慮がちにオーキスの体へと手を伸ばすワイ。意識してしまい中々塗る手が進まないワイに業を煮やしたオーキスは、ワイの手を取り下半身へと充てがった。
ワイは暫しの逡巡を見せたが、促されるままにオイルを塗る。オーキスは満悦の表情を見せた。

「これ以上すると……気持ちよくなっちゃう……」

もういいよ、と付け加え、オーキスはワイの手を押さえた。

準備を整え、二人は先程のように日に向かって寝そべった。蝉の音は更に力強さを増したように感じられる。二人の間に会話は無かったが、安らかな空気が二人の間にはあった。

半刻程経った頃だろうか。オーキスがおもむろに起き上がった。

「喉……乾いた。喉……乾かない……?」

ワイはその言葉に同意した。事実、ワイはこの家に入ってから水分を摂っておらず、喉はからからだった。
何か飲み物持ってくる。そう言ってオーキスはその場を離れた。


薄暗いキッチン。オーキスは冷えた2つのコップに茶を注いだ。飲み物の用意は済んだように思われたが、オーキスは引き出しから小さな袋を取り出し、片方の器に中身を加えた。何か企みを感じさせるその表情は、人形の様に美しい少女には不釣り合いに見えた。


「おまたせ……。アイスティーしか……無かった……けど……いい……かな?」
差し出された飲み物をワイは受け取ると、嬉しそうにいただきます、と言って飲み干した。

オーキスは自分の飲み物には口を付けず、焼けたかな?と言って自分の水着をずらした。
「これ……もう……わからないね……」
オーキスは何処か残念そうに呟いた。事実、傍から見ると焼く前と特に変わったようには見えなかった。

「ワイは……どう……?」
そう聞かれたワイも水着をずらして見せた。オーキスは手放しに称賛した。全身が見事に日焼けしており、焼けた、と言うよりは寧ろ一部分が白くなっているようにさえ見えた。

日に陰りが見え始めた。オーキスの提案により、二人は屋内に戻ることに決めた。ワイが立ち上がろうとするが、上手く立てず、膝から崩れ落ちる。まるでそうなるのを知っていたかのようにオーキスが支えたが、ワイの意識は朦朧としている様だった。
オーキスに肩を借りながら幽鬼のようにふらふらとワイは歩く。扉を通った直後、ワイはその場に倒れ伏した。
意識を失ったワイを一瞥し、オーキスは笑みを浮かべた。


――蝉の声は、もう聞こえない。

このページへのコメント

ホモビだからいいのにただのエロビになってて草。

ん?ワイが女ならレズビ成立するやん!

16
Posted by 名無し(ID:xxVgqrUviQ) 2019年10月13日(日) 19:46:02 返信

個々の妄想次第だけどオーキスは製作者的に性器や乳房ないだろうし非常に複雑な感覚になりゅ。
ヴィクトリアはリーアムの嗜好しだいでありそう

5
Posted by 名無し(ID:Wm5lLWl8Zw) 2019年10月13日(日) 02:38:06 返信数(3) 返信

ツヴァイだよ、何言ってんだコイツ

10
Posted by 名無し(ID:Wm5lLWl8Zw) 2019年10月13日(日) 02:38:29

人形にへそつけるような作者やし割とありそう

12
Posted by 名無し(ID:zOv1Rstuyg) 2019年10月13日(日) 19:56:44

生真面目に人間の格好全て真似してる可能性あるで

12
Posted by 名無し(ID:VPtHLPrqLQ) 2019年10月13日(日) 20:04:38

唐突に空手部に流れて草

3
Posted by 名無し(ID:miQVebz8Sg) 2019年10月13日(日) 02:29:58 返信

キャラと性別を変えただけでまるでエロゲーのようになってる…
つまり野獣先輩はエロゲーのヒロインと言っても過言ではない
オーキスすき

17
Posted by 名無し(ID:mZJ6Lyd9Wg) 2019年10月09日(水) 04:12:58 返信

オーキスが自分が焼けてなくて悲しい表情になるとこ、
人形だから焼けないんだって考えると悲しい…悲しくない?

28
Posted by 名無し(ID:mOm5l44Bjw) 2019年10月08日(火) 14:02:47 返信数(1) 返信

人形だけど日焼けはする(公式設定)

13
Posted by 名無し(ID:uK5ameGZ5A) 2019年10月12日(土) 22:54:49

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