精神削ってまでランクマしなくていいから・・・


イワナの怪とは、昭和49年発行の「日本の民話3 福島篇(未来社)」という本に南会津の話として収録された「いわなの怪」、及びそれに類話した話を参考にして制作されたアニメまんが日本昔ばなしの第41話68回目に放送された、「イワナの怪」のことを指すものじゃ。
後に放送された「鰻沢」も類似の話じゃ。
楽をして儲けるために根流し漁と通称される漁法を計画した木こり達が、それを注意する僧侶の警告を無視して根流しを強行した結果、因果応報的な結末を受けるストーリーとなっておるのじゃ。
妖怪「岩魚坊主」が登場する話として、細部の異なるものは福島県周辺以外の日本各所でも確認されておる。基本的には前述の原作「日本の民話3」に忠実だが若干変更されている部分が存在するのじゃ。
同じく「根流し漁」も会津地方限定の風習では無く、例えば宮沢賢治の一編には「毒もみ漁」なる別名で、他にも毒流し、アメ流しなる名で同様の漁法が複数の地域の歴史に記録されておる。
これは何も日本特有の風習ではなく、世界的にも古来より続いてきた漁法である。古代ギリシャの哲学者アリストテレスの紀元前4世紀頃の著作「動物誌」には「毒物その他による魚の漁法」という題で記録があり、現代でも南米のヤノマミ族などは川や小さな沼などで植物を使った毒流し漁を行っておる。
根流しの毒として使う植物は山椒・クルミの樹皮・エゴノキやムクロジの実などが知られておる。魚がマヒして気絶するだけで命まではとらないとされるが、それでも水産資源を守るために「サツマイモのつるで堰を作り、下流に流れる毒を減らす」「決められた日にしか行わない」などの決まりごとはあったようじゃ。

ジャガーノート・・・、じゃが、川に毒を流せば小魚まで死んでしまう・・・。
どうじゃ?酷いことじゃろう?

あらすじだっぺ

ある夏に南会津の山奥を流れる水無川の(増水時には水が流れるが、通常は伏流水になるなどして地表を水が流れない川のこと)上流で、四人の木こり達が木を伐っていたが、暑さが続き仕事に疲れた彼らは、楽をして儲けるために明日は仕事を休んで根流し(『根』と呼ばれる魚を仮死状態にさせる天然物の神経毒を作ってそれを川に流し込む漁法)で岩魚(イワナ)を捕る計画を立てておった。
さっそくその晩、木の根や葉っぱを鍋で煮て、「根」を作っていた時の事、山奥にもかかわらず何処からとも無く一人の僧侶が現れて計画を知り「川に毒を流せば小魚まで死んでしまう、人間の子供が殺されると思ってみい。むごい事はやめなされ」と説教を始めたのじゃった。木こり達は突然現れたこの僧侶を気味悪く思い、とりあえず持っていたキビ団子をご馳走して宥めつつ、リーダーの木こりが「坊さんの言う通り根流しは止めよう」と仲間たちを説得すると、満足したのか去っていったのじゃった。
しかし木こりたちは根流しを止めるつもりはさらさらなく、翌朝すぐに沢山の根を川に流し大量のイワナを獲り始めたのじゃった。大漁に気を良くした彼らはもっと大きな魚を捕ろうと上流の「底無しの淵」と呼ばれる、普段は皆が近寄らないような場所にまで到達し、勢い任せに残った根を桶ごと淵へ投げ込むと、並みのイワナのみならず見た事もないほど巨大なイワナが白い腹を見せて浮かび上がってきたのじゃった。
その夜、浮かれた木こり達が昨夜の僧侶を罵りながら祝杯の肴にするために巨大イワナの腹を割いてみると、ポロポロと見たことのあるキビ団子が転がり出てきた。昨夜の僧侶はこのイワナが化けていたのだ、と彼らが察したとたん、根流しの中止を提案した木こりはバッタリと倒れて動かなくなり、それを見た他の者たちは恐怖にかられてその場を逃げ出すのじゃった。やがて谷川の水はきれいに戻り、魚も住めるようになったが、この不思議な話はいまも人々に語り継がれておる。

どうじゃ?酷いことじゃろう?

登場人物紹介すっぺ


岩魚坊主
CV:常田富士男
通称 大イワナ、グラン・イワナ、ソロのネクロマンサー
坊さんに化けて木こり達に根流しをやめる様に警告した、「底無しの淵」の主と呼ばれる大イワナじゃ。正体を隠すためか顔の殆どを立帽子で隠しており不気味に輝く目の光としゃがれた声が特徴じゃ。ヌシとして長年生き続けたからか人語や人間社会を理解し、人間の姿に化けて手足を生やし陸上も歩けるような妖怪の力を持っておる。
ただし顔は変えられないのか上記の通り立帽子で隠し、食事の時にも口に食べ物を投げ込んで食事をしておる(肉食魚のイワナは歯を持つが、飲み込んだ獲物を逃がさない為の機能なので口内で咀嚼しない)。
木こり達の非道な行いを警告する魚類の鑑だが、木こり達に親子愛や社会性に訴える例え話で説得を試みる、それを不気味に思った木こり達が勧めてきたきび団子を貰って彼らの適当なウソをすぐ信じて何の担保も無しに引き返すなど、野生動物故の「悪」に対する免疫がないと見受けられる。
「やめなされ・・・やめなされ・・・惨い殺生はやめなされ」など数多くの名言も特徴。
最後は木こり達の深く汚い欲望により仲間もろとも根流しで死亡してしまうが、祟りで木こりたちを恐怖へ陥れておる。

プレイ時 やめなされ・・・やめなされ・・・惨い殺生はやめなされ
攻撃時 これは・・・根じゃな?
進化時 どうじゃ?人間の子供が殺されると思ってみい、酷いことじゃろうが?
死亡時 ジャガーノート・・・、じゃが、川に毒を流せば小魚まで死んでしまう・・・。


赤い斑点の木こり
CVはイワナ坊主と同じ常田富士男氏じゃ。
木こり達のリーダー的存在で、熊のように屈強な体格とアゴヒゲが特徴のワイルドな山男じゃ。根流しで楽してガッポリ儲けることを仲間に提案しイワナ坊主の警告を無視、数多くのイワナを大量殺戮しておる。どうじゃ?酷い男じゃろう? 根流しは川の水が少ない時期でないと効き目が薄く日照りで川の水量の減っている時に根流しを決行しようとするなど、漁の知識や山での生活の経験が豊富なのが伺える。
原典では割かれた大イワナの胃の中のきび団子が発した毒気によって死ぬという因果応報的な最期を迎えており、アニメ版もナレーションや台詞などで明言はされていないが、呻き声を上げた彼が直後に不自然な姿勢で崩れ落ちる、という描写によって男の死を暗示しておる。

プレイ時 根流しすればよお、酒もたっぷり飲めるしよ
攻撃時 根流しすっぺ!
進化時 もう一息だぁ、残りの根を全部ぶち込むぞ!
死亡時 なんじゃこれは・・・きび団子じゃ・・・


・その他の木こり達
赤い斑点の木こりと共に働く木こりたちじゃ。禿げ上がった頭髪に無精髭がある者、水色の上着を着た大柄な体格の者、細身で長い髭を生やした者の3人がおる。
全員年配の男性だが、まんが日本昔ばなしの役者2名のみで登場人物すべてを演じ分ける事情から市原悦子氏が声を当てている為、女性らしく甲高い声で喋りおる。
人気のあるセリフは「根流しするとよ、魚がみんな白い腹見せてよ、プカプカ浮くんだから面白えよな。」や「一発でドカーンと獲れてしまうだよ」などじゃ。どうじゃ?酷い台詞じゃろう?
アニメ版では僧侶の正体に驚き逃げ出したラストだが、原典では発狂しており因果応報的な最期を迎えておる。

プレイ時 根流しするとよ、魚がみんな白い腹見せてよ、プカプカ浮くんだから面白えよな。
攻撃時 よし!いくどー!
進化時 一発でドカーンと獲れてしまうだよ
死亡時 イワナがおら達の方を睨んどる・・・ぼぼぼ坊さんがイワナだったんじゃ・・・

根流しってなんだっぺ?


根流しとは、川の中に毒のようなもの(毒とは言ってない)を撒いて、浮いた魚を獲るという方法じゃった。
痺れと酸欠のダブルパンチを食らった魚は気絶或いは仮死状態となり腹を見せて浮かんでくるのじゃ。
しかし、この根流しというのは、根を流すことによって自分たちが獲る分だけでなく稚魚や周辺の生き物をも殺してしまうという、ダイナマイト漁法並に悪質な行為じゃ。
もちろん現実の河川において勝手に根流しを行った場合、水産資源保護法違反の罪に問われ逮捕されるぞ。
更に、公共の河川ではなく個人や法人の所有する池などに根流しすると器物破損もおまけに付くのじゃ。

どうじゃ?酷いことじゃろう?
だからやめなされ・・・やめなされ・・・根流しはやめなされ

根の作り方を紹介すっぺ


山椒の木の皮や葉を焼くっぺ。
シキミの実、蓼を潰すっぺ。
水を入れ煮立った鍋の中に1.2.の物と灰を入れ煮るっぺ。
1〜2の材料を3.と混ぜたものを川に撒くと、水中の酸素が希薄になるっぺ。

なんで魚が浮くんだっぺ?


「根」の材料、特に山椒には「サンショオール」と呼ばれる刺激成分が含まれており、これには神経を麻痺させたりする効果があるのじゃ。
サンショオール自体は山椒の辛味成分で、健胃などの効果を持つ漢方薬の有効成分でもある。
したがって、人間にとっては大量に摂取しない限りはさほど有害ではないが、魚にとってはごくわずかな量でも前述したような麻痺の効果が強く出るのじゃ。
このため、古来より各地で根流しの材料として山椒が用いられてきたのであるのじゃ。

どうじゃ?酷いこと(ry

根を撒くときは根自体は川へただ撒くだけでいいのだが、最も効果を出させるには条件がいるのじゃ。
この話で出てくる「水無川」と言うのは川そのものの名前ではなく、「増水時には水が流れるが、通常は伏流水になるなどして地表を水が流れない川」のことで、この話の背景である南会津(福島県)を含め、日本各地にあるのじゃ。
「水あるじゃないか(憤怒)」と思った視聴者も多いじゃろうが、この時の季節は夏であるため、川としては梅雨に溜まった水が川へ流れている時期であるため、水量が豊富な時期なのじゃ。
しかし、先ほども書いたが、本来は伏流水の川なので日照りが続くとすぐに川の水は減ってしまう。
根そのものは川の水量が多い時に流しても効果が薄いらしく、冒頭でヒゲクマ面の樵が「日照り続きで淵の水も減っとるだに明日は一つ根流しでもしねぇか?」と言ったのはこの為じゃ。
また、根は川に直接撒くよりは、川の淵にある岩などにかけて流す方がいいらしい。

どうじゃ?酷(ry

カードの紹介をすっぺ

このページへのコメント

まーたためになる(ためになるとは言ってない)項目が増えたのか

0
Posted by 名無し(ID:1r3kYMM1kQ) 2018年04月17日(火) 00:33:53 返信

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