おんJシャドバ部 - インペリアルマンモス

巨獣が一歩踏み出すと、百の兵が吹き飛んだ。
巨獣が二歩目を踏み出すと、千の兵が逃げ出した。
インペリアルマンモス
コスト:7フォロワー
クラスニュートラル
レアリティブロンズ
タイプ-
パックダークネス・エボルヴ
CV-
イラストレーター風篠
進化前
攻撃力6体力7
進化後
攻撃力8体力9

フレーバーテキスト

概要

第二弾、ダークネス・エボルヴに封入されているニュートラルフォロワー。
7/6/7という堂々たるスタッツを持ち、フィールドに君臨する姿はシャドウバース界の皇帝と言っても過言ではない。
登場当初はこの堂々たるスタッツを越えていたのは手痛い自傷効果を持つジャガーノートだけであった。その後しばらくもディスカードを要する漆黒の獣戦士、リーダーを殴れないゴッドバレットゴーレム、リーダーしか殴れない重装のトロール、メリットもあるがデメリットが致命的なマルドゥーク……という面々が続き、長期にわたって最強であった。現在はスタッツの高い後続が増えているが、それでもその追加ペースは低く、それらとも依然として競合しうる。
重いデメリットによって実用性が危ぶまれる上の5枚と違い、インペリアルマンモスはノーリスクで6/7の暴力的なスタッツを存分に振るう。
ライオはメリット効果しか持たない7/7/7だが、いかんせんレジェンドであるし効果対象が限定的である。スペルブーストを使わないデッキなら後述するニュートラルシナジーとレアリティの違いで十分対抗の余地がある。
パトリックやアイシィレンドリング、アイギスシールド・アテナも、彼らには守護がついている点でメタカードの影響を受けやすく、更に守護裏に隠せないという致命的な欠点がある。もともとマンモスに求められる仕事が高いスタッツを活かしたフィニッシャーであることを考えれば、守るためにその身を犠牲にする彼らはライバルですらないだろう。求められるものが違うのだから、比べることがまずもって無意味に近い。
拙速の斧使いも、突進にはメジャーなメタ効果があるほか、ロイヤルにはサーチを確定にするために余計な兵士・指揮官を持つカードを入れたくないデッキが少なくないため、同コスト帯のニュートラルとの使い分けが発生するケースは多い。
コロッサス・マグナに至っては進化すると持っていたはずの守護を失い更には動けなくなる、そしてターン終了時には体力が1になってしまうというとんでもないハンデがある。その点、進化を切ってもその勇姿を我々に見せつけ続け、ファッティの役目を完璧に果たしうるマンモスはグラブル世界の大ボスでさえ歯牙にもかけない実力を持つということが分かる。
ディザスターヴァンパイアは一見非常に強力なライバルに見えるが、彼の所属がドロー・サーチ能力を重視するヴァンパイアであるという点に注目すると、単純な競合ではなく利用するサーチカード次第で使い分けることが可能で相互に採用デッキをカバーし合える互換関係であると言えるだろう。
双頭のスコーピオンの効果も、回復やドローは概ねメリットではあるが、復讐やハンドレスといった条件を頼るヴァンパイアにおいては足を引っ張るケースもあるため、マンモスの優位性はある。
同じニュートラルでついに7/7/7で疾走を持った双極の生命・フラム=グラスが登場したが、短期間で8/6/6とコストにもスタッツにも弱体化が入るナーフの憂き目にあったことから、マンモス以上のカードはゲームバランスを壊しかねないことが察せられる。
長い歴史を持つが、今なおコスト7フォロワーの中でも最強の一角に入ると言えるカードである。

進化を使えばスタッツが8/9にまで強化される。
その溢れんばかりの力を叩きつければ、ストーリーモードのラスボスの切り札である骸の王すら一方的に殴り倒すことができる。
骸の王を真正面から殴り倒し、次のターンが来れば攻撃力8で強烈な反撃を見舞うことから、ラスボス撃破のキーカードにも位置付けられる。

そのうえ、このフォロワーのクラスはニュートラル。
どのクラスのデッキにも投入できる上に面倒な能力を考慮する必要もないため、広いデッキで安定した活躍が見込めるフォロワーである。
のちに多数追加されたニュートラルシナジーを受けられる点も特筆すべきであり、サハクィエルで戦場に叩き込んで相手フォロワーを粉砕するコンボ(サハマンモス)は圧巻。沈黙の詩闇の剣などで効果を消せばサハクィエルのデメリットを踏み倒して場に居座ることができ、消して困る効果を持たない点でマンモスとの相性は抜群である。最近大人気の氷獄の王・サタンが繰り出す地壊に平然と生き残るのも評価を押し上げている。また、SORで登場して以来非常に多くのデッキに採用される《世界》・ゼルガネイアに対して強く出やすいのも嬉しい。直接召喚されたゼルガネイアからあえて「上から踏まれる」ことで盤面を開けさせず、相手のバースト能力を減退させることができるのだ。面をフルに使ったリーサル計画を立てている相手は、マンモスの顔を見るだけで苦い顔をせざるを得ない。

極めつけに、これほどの実力を誇るフォロワーをたったの50エーテルで生成することができるのだ。
カード資産の少ない初心者であっても簡単に生成できるこのフォロワーは、初心者救済カードとしての側面も強い。
シャドウバースを始めたならば、是が非でも3枚生成してほしいカードである。

シャドウバース界の皇帝は、あなたに多くの学びをもたらすことだろう。







現実

実際は、ただのクソザコフォロワーである。
7コストで盤面に干渉できない上に死の舞踏などのスペルであっさり取られるので、7コストも使ってこのカードを使うのは賢いこととは言えない。
高スタッツなため、2ピックでは活躍の機会があるかもしれないが、当のマンモスはとっくにピック落ちしている。
神々の騒嵐では凍りづけの巨象というカードが出た。こっちは骸の王と相性がいいため骸デッキで時々採用される。

何気にトークンでないフォロワーとしては他のカード効果で出ることが多く、氷漬けの他、天才魔法使い・エルザゴッドコロシアムマンモスの効果でも出すことができる。
またローテ落ち後にはランページマンモス,メカニカルマンモスそしてついにレジェンドに昇格したゴッドコロシアムマンモスが登場するなど、わりと優遇されている。

因みにマンモス族のスタッツの法則性があり、
偶然か否か

メカニカルマンモス→6,5,6

インペリアルマンモス→7,6,7

ランページマンモス→8,7,8

ゴッドコロシアムマンモス→9,8,9となっている。

余談


氷河期のあいだに繁栄を極めたこのワームは、キイェルドーのありとあらゆる人々にとって恐怖の的だった。その巨体と狂暴な性格が呼び起こした悪夢は数知れない ― 甲鱗のワームはまさに、氷河期の災厄の象徴だった。
― 「キイェルドー:氷の文明」

このカードのことを語る際によく引き合いに出されるもので、カードゲームの祖・MtGの《甲鱗のワーム》というカードがある。通称「甲鱗様」。
このカードはスタッツ7/6とMtGのクリーチャー(フォロワー)の中では非常にサイズが大きいいわゆるファッティであり、特に当時は際立ったサイズであったため出せば勝ちの最強カードとしてMtGプレイヤーたちの畏敬を集めていた・・・

・・・わけではなく、マンモスと同じ理由つまり何の効果も持たないバニラであることで、せっかく大量のマナ(コスト)をつぎ込んで出したのにあらゆる除去札で簡単に沈むネタカードとして愛されていた。はい舞踏で落ちるマンモスと同じである。
とはいえ2Pickのようなランダムデッキ構築を行うルールでは暴れることもある点もマンモス同様である。
また、氷河期に生きてた怪物という設定も両者に共通している。
ご存知の通りMYSTはMtGに造詣が深いので、マンモスを作ったのは甲鱗様リスペクトであった可能性もあるだろう。